Compositor: taku.k
なみだも、いたみも、こころも、分かち合う
ふたりならどこまでも往ける気がした
ある朝、世界はわたしを閉じ込めた
悲しみや苦しみはひとりでは重かった
あなたのやさしさ、それを愛せない弱さ
見慣れた丘の上、罪の重さを抱えて
──飛び立った
藍、光はゆらゆら
遠く、とおく、手を離れてく
この痛みや、この苦しみを
分かち逢えなくてよかったなぁ
世界のそこへ落ちてゆき
くらみ眩み、まぶたを閉じる
あたたかくて、やわい記憶
あなたとの宝物
頭が冴えてく わたしはそこにいた
逢えないと思ってた顔がそこにはあった
あなたはばかだよ
そこに焦がれた愚かさ
わからない わからないよ
何もかも分け合ったはずなのに
哀、ふたりはひらひら
踊る、おどる、手を絡ませて
きれいな瞳でどうか見ないで
強く、痛く、叱りつけて
世界のそこはまだ先で
ふわり、ふわり、こころは浮かぶ
甘苦くて溶けた時間
あなたとのひととき
──あぁ
あなたに、何から聞けばいいかわからなくて
泣きそうなわたしに、あなたはこう言ったね
アナタとまた出逢えた
あたしはただそれでよかったの
あたしたちはふたりでひとり
──ずっと、ずーっと一緒だよ──
世界がふたりを包んで、こどくを解く魔法をかける
あたたかくて、いたむこころ抱きしめあった
どこまでも深く、深い蒼を二人は辿る